【NEWS】《問わず語りの人間力原論》高見大介(日本文理大学 人間力センター長) 「人間力について(1)~意味ある他者になる力」大分合同新聞掲載記事

新聞社から「人間力とは」というお題を頂いた。


 職業柄、この手の内容の質問は何度も受けてきた。だからといって容易に答えられるかと言えば、そうでもない。実は一番手ごわい質問だ。


 なぜお茶を濁すかというと、この言葉が各方面で用いられるようになって久しいが、いまだに定義付けがなされていない。また、その捉え方もそれぞれ多様に解釈されている現状だから。


 その中での共通点は理想像へ近づく指標として用いられていること。それに近い例を挙げるとビジネスなら社会人基礎力、教育なら学士力などになろうか。しかし、何かが足りないと感じる。


 くしくも猛威を振るう新型コロナウイルスに対してわれわれ人類は英知を結集して挑もうとしている。医薬品開発や、経済安定への努力もそう。しかし、それだけでは足りないのだ。なぜなら一緒に働く仲間や、楽しい時間を過ごしていた友達を信用できなくなる、このウイルスの一番恐ろしい部分に立ち向かうために有効な力ではないからだ。


 親しい仲間がするせき払いに対して掛ける「大丈夫?」といういたわりが、「私にうつさない?」という懐疑的な意味に変化する瞬間に、それを抑え込めるか。今必要な「人間力」はそこにあると信じている。


 医学的な発展と経済学的な工夫とをより加速させる人間的な力が今、試されている。「自分を愛すように、他者を愛す」。それが今見失われそうになっている人間力なのかもしれない。

 たかみ・だいすけ 日本文理大学人間力センター長。学生の主体的な社会参画をボランティア活動を通して実践する。専門は初年次教育、ユースワーク、ボランティア論。39歳。




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